ニキビケアのスキンケア製品に多く配合されているビタミンC誘導体のひとつであるL-アスコルビン酸は、異なる成分と混合することで素性を変化させ、様々なシーンで応用できます。
リン酸と混合すれば水溶性ビタミンC誘導体になり、水に溶かしても活性を続け酸化もしにくくなり安定化します。しかし、皮脂の分泌を抑えすぎる可能性もあり、乾燥肌の原因になることがあるので使いどころには注意が必要です。
一方、油分と混合すれば親油性ビタミンC誘導体になり、角質層と親和性が高いことから有効成分を奥までしっかりと届けることができます。即効性は水溶性には敵わないものの、浸透力が高いのと同時にメラニンの生成も抑えることができ、美白効果が期待できるのも嬉しいところです。
これらの素性の異なる成分が存在することで、あらゆるシーンのニキビケアに有効です。スキンケア製品として作られる場合には、1本で両方の素性を持つオールインワンの製品や、2本セットで塗布する部位やお肌の状態に合わせて使い分ける製品もあります。
これらの製品が登場したことで様々なニキビケアに対応することが可能となり、多くの方の悩みを解消することに成功しました。
さらにやさしく効果的な成分
前述のビタミンC誘導体は使いどころさえ踏まえておけば優れた効果を発揮しましたが、その一方で製品選びや使い方を考慮するのが面倒だったのも確かです。しかも乾燥肌になってしまったり、すぐに酸化して効果を実感できないのであれば意味がありません。
そこで新たに登場したのが水溶性と親油性の両方の素性を併せ持つアスコルビン酸2リン酸6パルチミン酸で、通称APPSと呼ばれています。APPSは水分と油分のどちらにも馴染みやすく、さらに水溶性ビタミンC誘導体と比較して100倍もの浸透力を誇っています。
お肌の奥にある真皮層まで有効成分が届き、炎症を抑えたりメラニン色の素沈着を防いでくれるのはもちろんのこと、コラーゲンの産生を促してお肌が本来持っている能力を引き出してくれます。さらにAPPSは低刺激でお肌がデリケートな方でも安心して使用できるほか、水溶性にあったような乾燥肌になるリスクも皆無です。
ニキビだけではなくお肌のお悩みを総合的にフォローできるだけではなく、お肌がデリケートな方から攻めのケアをしたい方まで、スキンケア製品を利用するならあらゆるニーズを満たしたAPPSを配合したものを選ぶのがおすすめです。